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”NAGASAWA”に興味をお持ちの方には、
この一冊の本をおすすめします。
1985年に文芸春秋社から出版された
―「さらば麗しきウィンブルドン」 深田祐介 著―
です。

この中に ”銀輪きらめく日々” があり、
これは当時幻の五輪モスクワオリンピックに
かける最強のスプリンター長 義和氏と
イタリアでフレーム修行中の長沢義明氏の
出会いの物語で、長沢氏のイタリア時代が
よく書かれています。

ナガサワのブランドについては多くのサイクリストが知るところで、
中野浩一選手の世界選10連覇に使われたフレームはあまりにも有名です。
ナガサワというとケイリンのイメージが強く、現にトッププロの使用率も高く、
今なお強い信頼を得ています。

私は個人的には、ナガサワの魅力はやはりロードフレームにあると思っています。
それは、イタリアデローザでの修行が基盤にあるからです。イタリア仕込みの製作技術と
デザイン、本場で仕事をした人にしかわからない感覚がそこにあります。

長沢氏の身を粉にして働いたデローザ時代は、その後のナガサワブランドに
見事に反映されています。
ここに紹介するフレームは長沢氏のフレーム作りに対する情熱が伝わってくる一台です。

ナベックスのコンチネンタルラグを極限まで削り、このかたちになりました。
小さくカットされたラグで強度を出すため、パイプの接合部分には大変神経を使い、
少しの隙間も作らないそうです。
これは確かな仕上げと溶接技術がないと出来ないことで、その他多くのノウハウを
持ってフレーム作りに活かされています。

ハンガーラグはモルテニ時代メルクスも使っていた
プロ用デローザマーク入りハンガーです。
カンパのスモールエンドも珍しいですね。