先ほどの分岐まで戻り、ここからは高山村を抜けて須坂まで1500mの爽快ダウンヒル。
でも爽快なのは最初の数キロ。飽きてくるし結構疲れる・・・平地が恋しくなってきた頃ようやく須坂に到着。
コンビニで小休止。
時刻は16時過ぎ。予定では15時くらいにはここまで来れるだろうと思っていましたが、
思いのほか上りがのろくて1時間オーバーしてしまいました。
本日の最終目的地、篠ノ井線の姨捨駅まで30数キロ。
脚はそろそろ限界。
日もだんだん傾いてきて、どんどん暗くなる中、不案内な土地を走る不安もありましたが
次はいつ来られるかもわからないし、「どうしてもダメになったら途中の適当な駅で断念しよう」
と思いとにかくスタート。
国道403号から18号へ。幹線道路で帰宅時間と重なって結構な交通量ですが、
こういう場合は脇道入って迷うよりドーンとストレートで!
限界と思っていた脚も、追い風なのかゴールが近づいてきた高揚感からなのか
再び回りだし35km/hほどで巡航。
また長野市内は路面もきれいで路肩もそこそこあったので結構走りやすかったです。
更埴、屋代と過ぎてそろそろ右折ポイント。
地図を再確認して千曲川を渡ると、辺りはすっかり暗くなってきた前方、山の中腹に
明かりが点々と灯っている場所が。
多分、あれが姨捨駅や長野道の姨捨SAだろう。
結構上るなぁ・・・
でもここまで来たからには引き下がるわけにはいかない!
力を振り絞って最後の上り。
途中、「姨捨の棚田」があり、もっと明るいうちにここまでたどり着いていれば
きっと素晴らしい景色だったんだろうなと
自分の上りののろさを若干恨みながら、
ついに姨捨駅に到着!
GRANFONDO by 「HOLKS グランフォンド」
第4弾
走行距離167km、獲得標高3500m
(群馬八幡~草津街道・須賀尾峠~草津~渋峠~万座~毛無峠~姨捨駅)
本日最初の峠「須賀尾峠」の手前の須賀尾宿の案内。
須賀尾峠は標高1000mちょっと。
7~8%の坂が続く足慣らしにはちょっときつめのヒルクライムでした。
長野原まで下って、次は国道292号を上って草津を目指します。
草津までの道は、群馬大津からは何度か上ったことがあるので
今回は六合村を抜ける道を選択。
こちらの方が車は少なくその点では走りやすいとは思いましたが、
道の駅・六合を過ぎて草津温泉街に抜けるまでの道が
しっかりとした峠道でかなり脚を削り取られました。
日本三大車窓の一つ、姨捨駅からの善光寺平の夜景を目に焼き付け、
今回もトラブル無く走ってくれたホルクスを輪行袋に収め、スイッチバックを体験し
篠ノ井線で長野駅まで。
そして北陸新幹線かがやきに乗り換えわずか1時間30分で上野到着。
今回のツーリング、日の長い夏のうちに行いたかったのですが、天候不良と体調不良で出来ずこの時期になってしまいました。
山はもう寒く、日没もだいぶ早くなってしまいましたが、なんとかギリギリ少し遅い”夏の思い出”が作れました。
ここまで上がってくるとさすがに寒い!
気温は10℃ちょっと。冬手前という感じでした。
長居も出来ないので、記念撮影をとっとと済ませて、ウィンドブレーカーを着て
来た道を戻ります。
横手山から湯田中方面に下るのがこれまでのパターンでしたが、
今回の目的地、自転車雑誌でも取り上げられて行ってみたいと思っていた
”秘境・毛無峠”へ向かう為県道466号万座道路へ。
毛無峠への分岐まで下りだけかと思っていたのですが、万座温泉街を抜けたら
上りが待ち構えていました。
”万座峠”なるものが存在しているとはチェック漏れ。
身体的はもちろん精神的ダメージも大きいですが、ここまで来たら行くしかない。
幸い激坂はなく、なんとかやり過ごして分岐点まで到着。
気温も落ち着いてきたので今回はシングルボトル。
パッキングはオーストリッチの「スマートイージーパック」
容量7リットルで輪行袋を保持するストラップも付いていて便利です。
さて、駅前を出発して程なく国道406号・草津街道に合流。
まずはこの道を長野原まで走ります。
今回初めて通るこの道。車も比較的少なく走りやすかったです。
9月20日、輪行で始発の高崎線に乗って高崎迄。信越線に乗り換え2つ目の群馬八幡駅で降りてここからスタート。
左の道から下ってきて振り返ったところ。ここを右に向かいます。
人けのない車も全くすれ違わない、ちょっと恐怖感もわいてくる山道を進むと・・・
白根レストハウスから少し進んだところに、万座方面への分岐があり
そのままそちらに進もうかと思いましたが、やはりここまで来たら
”聖地”渋峠に詣でておかないと、と思い引き続きヨロヨロと進みます。
レストハウスからもっと近かったような気がしていましたが、今回は随分長く感じました。
ヨロヨロした走りで、途中何度か休憩をしながらなんとか白根レストハウスに到着。
去年来たときは噴火警戒で立ち入り禁止でしたが、
警戒レベルが引き下げられたおかげで無事記念撮影。
スタートはしたもののしょっぱなから酸欠で身体がしびれ気味。
激坂は無く、平均斜度は5%くらい。
淡々と漕げばそれほどキツい道ではないのですが、
その前の上りでかなり消耗してしまったようです。
定番の”本家ちちや”で温泉まんじゅうを補給して渋峠へのヒルクライムに備えます。
最後に今回のエレベーション。最後姨捨に向かっての上りが、短いけどなかなかえげつないです(笑)
風の音しか聞こえない荒涼とした風景。
1971年に閉山した小串硫黄鉱山跡で、最盛期にはこの地に2000名以上の方が暮らしていたそうですが、
今となってはまるで嘘のような静寂の世界。
錆ついて崩れかけている当時使われていた鉄塔跡だけがかつての賑わいを少しだけ感じさせてくれます。